Raspberry Pi(ラズベリー パイ)上のGIMXでハンコンを使用する方法を紹介します。
Raspberry PiはARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータです。
専用のLinux(Raspbian)をインストールしてGIMXを起動することが可能です。
セットアップ後はPCが不要になるので非常に便利です。
※当記事はUSBAdapterが完成している方が対象です。
※GIMXの導入は自己責任でお願いします。
Raspberry PiはARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータです。
専用のLinux(Raspbian)をインストールしてGIMXを起動することが可能です。
セットアップ後はPCが不要になるので非常に便利です。
※当記事はUSBAdapterが完成している方が対象です。
※GIMXの導入は自己責任でお願いします。
- 必要なもの
- DIY USB Adapter(要自作)
DIY USB Adapterの製作方法の記事を参考 - DUALSHOCK 4 (CUH-ZCT2J)
- ハンコン
- Raspberry Pi 2
Raspberry Pi 1でも問題ありませんが2のほうが格段にスペックが高いのでおすすめです。
(追記)Raspberry Pi 3が発売されています(動作未確認)
動作確認された方。よければコメント欄で教えてください。 - Micro SD
8Gb以上のメモリが必要です - USBケーブル(A to micro B)※ Raspberry pi電源用
- USB電源アダプタ(推奨2A以上) ※ Raspberry pi電源用
スマホの充電アダプタ、またはPCのUSBポートでも代用可能です。
急速充電タイプがおすすめ。 - HDMIケーブル ※Raspberry piモニタ接続用
- LANケーブル ※Raspberry piインターネット接続用
セットアップ時に使用するだけなので余っているなら購入する必要はありません - 作業用PC
Rasberry piの初期セットアップのために使用します。
- DIY USB Adapter(要自作)
- Raspbian(Raspberry pi用OS)のセットアップ
- OSインストーラーの入手
下記サイトからNOOBS(OSインストーラ)をダウンロードします。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/NOOBS/images/
※私は「NOOBS-2015-11-24」のNOOBS_v_1_5_0.zipをダウンロードしました。 - Rasbery Piのインストール
Micro SDカードをフォーマットする為に下記のサイトからSD Formatterになります。
下記のURLから入手してください。
https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/eula_windows/index.html
アーカイブ内のsetup.exeを実行してインストールしてください。
購入したMicroSDカードをPCに差し込んでSD Formatterを起動してください。
オプション設定で論理サイズ調整をONにしてからフォーマットボタンを押してフォーマットを行ってください。
NOOBS_v1_5_0.zipを解凍して、出てきたファイルをすべてSDカードにコピーしてください。
コピーが完了したらSDカード・キーボード・マウス・モニタ・LANケーブルなどをRaspberry Piに接続します。
最後にMicroUSBポートに電源を差し込みます。(Raspberry PiにはON/OFFスイッチがないので電源を差し込むと起動します)
起動したら画面の指示に従い、OSをインストールします。
私の環境ではインストールに30分ほどかかりました。
「OS(es) Installed Successfully」と表示されれば完了です。
OKボタンを押すとOSが起動します。 - Raspberry Piの設定
※GUIをそのまま使いたい方はこの手順はスキップしても問題ありません。
次の手順からはTerminalから行って下さい。
インストール直後はGUIモードで起動します。
GUIモードのままでもGIMXを動作させることは可能ですが、
できるだけ負荷を落とすためCUIモードで起動するように変更します。
画面左上のMENU > Preferences > Raspberry Pi Configuration
から
Boot 項目をTo DesktopからTo CLIに変更します。
再起動するとCUIモードで起動します。
※再度GUIを再度起動したい場合は下記のコマンドで起動できます
[コマンド入力]startx - OSのアップデート
CUIモードで起動したら下記のコマンドを実行します。
[コマンド入力]sudo rpi-update
[コマンド入力]sudo reboot
- OSインストーラーの入手
GIMXのセットアップ
- GIMXのインストール
- Gdebiの入手とインストール
[コマンド入力]sudo apt-get install gdebi
⇒「do you want to continue?」と表示されたら「Y」と入力してEnter
・GIMXの入手とインストール
[コマンド入力]wget http://gimx.fr/download/gimx-raspbian -O gimx.deb
[コマンド入力]sudo gdebi gimx.deb
⇒「do you want to install the software package?」と聞かれたら「y」と入力してEnter
・関連アプリケーションの更新
[コマンド入力]sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade
⇒「do you want to continue?」と聞かれたら「Y」と入力してEnter
- Gdebiの入手とインストール
- Gimxの設定
インストールまで完了したら下記のコマンドを入力します。- 設定ファイルの作成
[コマンド入力]mkdir -p /home/pi/.gimx/config/
[コマンド入力]cd /home/pi/.gimx/config/
(G25用)
[コマンド入力]wget https://raw.githubusercontent.com/matlo/GIMX-configurations/master/Linux/LogitechG25_G29.xml
(G27用)
[コマンド入力]wget https://raw.githubusercontent.com/matlo/GIMX-configurations/master/Linux/LogitechG27_G29.xml
(DFGT用)
[コマンド入力]wget https://raw.githubusercontent.com/matlo/GIMX-configurations/master/Linux/LogitechDrivingForceGT_G29.xml
※他のハンコンを使いたい方はGUIから「gimx-config」にて設定ファイルを作成できます。
ここまで完了したらネットワーク経由での作業はないのでLANケーブルは抜いても構いません。 - 設定ファイルの作成
- Raspberry Piと各機器を接続
Raspberry PiのUSBポートにキーボード、USBAdapter(シリアル変換アダプタ側)、DualShock4、G27(ハンコン)を接続します。G27はRaspberry Piを繋いだ際にハンドルが勝手に回りますので注意してください。
最後にPS4のUSBポートにUSBAdapter(Leonardo側)を接続します。
すべての接続が完了したらPS4の電源を入れてください。 - Gimxの起動
下記のコマンドを入力してGIMXを起動します。
gimx -c LogitechG27_G29.xml -p /dev/ttyUSB0G27の下記のボタンを押してPS4に認識されれば成功です。
また、一緒に接続しているDualshock4からでもPS4の操作が可能なので念のため確認してください。
うまくいかない場合は対策後に下記の「RESET」スイッチを押してから再度試して見てください。RESETスイッチを押したあとは黄色LEDが点滅から消灯するまでお待ち下さい。 - Gimxの終了
Raspberry Piに接続しているキーボードのShift+ESCを押すとでアプリケーションが終了します。
Rasberry Piの電源を切る際は下記のコマンドでシャットダウンしてから電源ケーブルを抜いてください。(データ破損の原因になります) - Raspberry piの電源を切る
電源用のUSBケーブルを抜けば電源は切れますが、必ず下記のコマンドでシャットダウンしてからケーブルを抜いて下さい。
[コマンド入力]sudo shutdown -h now
- GIMXのインストール
以上で設定は終了です。
次回からは3~5の手順で実行できます。
※2016/2/19追記
GIMXの自動起動手順について、まとめて記事にする予定です。
- 参考サイト
http://blog.gimx.fr/ (Gimx公式)
http://gimx.fr/wiki/index.php?title=RPi (Gimx Raspberry pi向けのwiki) - 動画の紹介
PS4でG27を使用している方の動画
- 更新履歴
- 2016/01/08(初版)
- 2016/01/13
・画像を間違えていた箇所を訂正 - 2016/09/19
・新型DUALSHOCK4についての注記を追加
現在Windows版のGIMXをPS4で使用しているのですが、USBDKのどのバージョンとも相性が悪く、
常用が難しそうなのでRaspberry Pi2の購入を考えています。
Windows版では動画編集用のPCで動かしていた為、マシンパワーによるラグというよりは、
GIMXを通すラグを少しだけ感じる程度だったので、移行した場合のRPi自体による遅延が気になっています。
2つの環境を触られて、Windows版と比較してのラグや、パワー不足で生じる問題、
OSの違いによる影響など、感じられた部分があれば教えて下さい。
よろしくお願いします。